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「肉=岩塩」と決めつけていませんか?「おいしい」塩の使い方、選び方

2025/02/26 05:55
青山 志穂 (日本ソルトコーディネーター協会代表理事)
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塩の使い分け①
純度によって塩を使うタイミングを変える

 食塩相当量が高い塩はストレートなしょっぱさのため、料理の最終段階での塩味の微調整に最適です。逆に食塩相当量が低く、ナトリウム以外にもいろいろなミネラルを含む塩(特にマグネシウムを多く含む塩)は、熟成や発酵を促進させる働きがあるため、食材に刷り込んで寝かせる場合などの下ごしらえに最適です。

さまざまな種類の塩が存在する

塩の使い分け②
タイプの違う3種類の塩を揃えておく

 まずは、タイプの異なる塩を3種類揃えておくと、家庭でも塩の力を存分に楽しみながら料理の味わいをアップさせることができます。

 たとえば、「しょっぱさ」を基準にする場合は、食塩相当量が99%前後のしょっぱい塩、90%前後の中間の塩、80%代のまろやかな塩で揃えるのがおすすめ。「食感」を基軸にした場合は、小さなキューブ状の塩、サクサクのフレークタイプの塩、カリっとした小粒の塩、という具合です。

食品スーパーで手に入れやすい塩で揃える場合>

例①:しょっぱさ(左から順にしょっぱさが強い→まろやか)

「食塩」「伯方の塩」「海の精」

例②:食感

「マルドンシーソルト」(サクサク食感)

「青い海あらじお」(軽めのカリっとした食感)

「雪塩」(パウダー状で食感を感じない)

 飲食店や家庭においても、用途や目的によって塩を使い分けることで、同じ材料や調理法だったとしても、料理の味わいがいっそう引き立ちます。塩を選ぶ楽しさと、それがもたらすおいしさを、ぜひ実感してみてください。また、食品スーパーでも本稿で指摘したポイントを踏まえた売場づくりや売場POPを作ってお客さまに提案すると、塩売場だけでなく店全体の活性化に一役買うのではないでしょうか。

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記事執筆者

青山 志穂 / 日本ソルトコーディネーター協会 代表理事
東京都中央区生まれ。慶応義塾大学 総合政策学部総合政策学科卒業。大学卒業後、カゴメに入社し、大阪支社での営業、そして東京本社にて商品開発とマーケティングに従事する。2012年に独立し、日本ソルトコーディネーター協会を設立。セミナーやワークショップの開催、企業と協働での商品開発やメニュー開発に携わる。現在は全国各地を飛び回り、講演活動やメディア出演など、塩の魅力を広く伝えている。
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