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消費者がリピ買いしている商品はこれ! 2024年7~9月リピート率ランキング

取材協力:株式会社True Data
文:石山 真紀(フリーライター・売場研究家)
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冷凍米飯加工品

個食対応・食べきりサイズの商品群に伸びしろ

 売上個数ランキングでニチレイフーズの「本格炒め炒飯 450g」が1位となった冷凍米飯加工品は【図表14】、冷凍食品の中でも特に売上構成比の高いカテゴリーだ。今回取り上げた3カテゴリーと比較して、売上個数ランキングの上位にある商品がリピート率ランキングでも上位に入る傾向にある。そうした中でリピート率1位となったのは、ニップンの「いまどきごはん」シリーズの「野菜を食べるカレー」だ【図表15】。

【図表14】冷凍米飯加工品売上個数ランキングTOP20(2024年7~9月)
【図表14】冷凍米飯加工品売上個数ランキングTOP20(2024年7~9月)
【図表15】冷凍米飯加工品リピート率ランキングTOP20(2024年7~9月)
【図表15】冷凍米飯加工品リピート率ランキングTOP20(2024年7~9月)

 「いまどきごはん」は外食メニューや家庭では作りにくいメニューが手軽に楽しめるシリーズ。具沢山で食べ応えがあり、トレー容器に入っているため皿に移し替える手間もない簡便性の高さが特徴だ。「野菜を食べるカレー」は100gの野菜と五穀ごはんを使用し、たっぷりの具材と共にスパイスの効いた香り豊かなカレーを楽しむことができる。「いまどきごはん」シリーズは「野菜を食べるカレー」以外にも6位の「参鶏湯」や12位の「具だくさんビビンバ」、14位の「甘だれからあげ丼」と複数の商品がTOP20にランクイン。「野菜を食べるカレー」は、カテゴリー全体と比べて女性ユーザーが多く【図表16】、年齢層をみると60代の割合が多いことから【図表17】、ランチや少人数世帯の夕食として利用されていると考えられる。

【図表16】「野菜を食べるカレー」男女比(2024年7~9月)
【図表16】「野菜を食べるカレー」男女比(2024年7~9月)
【図表17】「野菜を食べるカレー」年齢層(2024年7~9月)
【図表17】「野菜を食べるカレー」年齢層(2024年7~9月)

 リピート率ランキング3位にランクインしたニチレイフーズの「もちもちおこわ 美味三味 80g×3」は、栗・赤飯・鶏五目の3種類の味が一袋に入ったおこわのおにぎり。もち米とうるち米を最適な比率で炊飯釜で炊き上げた同品は、カテゴリー全体と比較し60代、70代に購入されており【図表18】、購入時間も11時台など午前中の割合が高い【図表19】。

【図表18】「もちもちおこわ 美味三味 80g×3」年齢層(2024年7~9月)
【図表18】「もちもちおこわ 美味三味 80g×3」年齢層(2024年7~9月)
【図表19】「もちもちおこわ 美味三味 80g×3」購入時間(2024年7~9月)
【図表19】「もちもちおこわ 美味三味 80g×3」購入時間(2024年7~9月)

 リピート率ランキングでは、大袋のチャーハンやチキンライス、ピラフ以上に食べきり・個食タイプの商品が目立っており、こうしたリピート率の高い商品を上手に店頭展開することが冷凍食品売場の活性化につながりそうだ。

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