ギフト需要も!防災グッズに力を注ぐロフトが「普段から使える商品」を提案する理由
商品選びの軸は「気軽さ」「カジュアルさ」
例えば2023年秋から取り扱いを始めた「尾西のレンジプラス」は五目ごはん、ドライカレー、チキンライス、赤飯と、味のバリエーションが豊か。水やお湯を注げば食べられる非常食でありつつ、普段の食事としてレンジ調理すれば、よりおいしく食べられる。さらに防災用品担当バイヤーとして加藤氏が注目したのが、アレルギー物質(特定原材料等)28品目不使用であること。「実際に食べてみてすごくおいしかったし、食品アレルギーがあって配給される食べ物を口にするのが怖いという人にも安心して食べてもらえると思いました」と話す。
ウェットタオルやドライシャンプーといった衛生用品も介護福祉施設などで日常的に利用されているものが中心となっている。防寒防風に効果を発揮するアルミシート、簡易トイレなど防災士が監修した防災用品7点が入ったロフト限定の「&Pouch」(アンドポーチ)は縦16センチ、横22センチ、厚さ4.5センチとコンパクト。さらに追加でメガネなどを入れられる。普段使いのポーチとして持ち歩きやすく、デザインも年齢性別を問わず使いやすい。
アウトドアメーカーのランタンやミニランプなど、防災グッズとしての取り扱い候補商品も多い中、販売する商品を選ぶうえで加藤氏が軸としているのが「気軽さ」「カジュアルさ」。実際に加藤氏自身もソーラー充電式で複数タイプのケーブルに対応するモバイルバッテリーを普段使いしているという。「買った後、しまっておいて、どこにあったかな?と思うような商品ではなく、日常生活で使えるものを選んでいます」と加藤氏。そのためホームセンターなどの品揃えとは異なる。