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自衛隊員の作業や訓練に使用されている「護(MAMORI)」シリーズHCやワークショップで拡販=ショーワグローブ株式会社

家庭用・産業用手袋の専業メーカーであるショーワグローブでは、これまで自衛隊駐屯地の売店限定で発売していた作業用手袋「護(MAMORI)」シリーズを昨年3月からホームセンター(HC)やワークショップなどでも発売を開始。自衛隊員のさまざまな作業や訓練でも使いやすく開発した商品なので、一般の人の作業などにも快適に使用できる。販路を広げてさらに認知を広げていく考えだ。

フィット感に優れ長時間着用しても疲れない

店頭販促物で、実際に自衛隊員が使用しているシーンを訴求して、安心の品質をアピール

 ショーワグローブでは、自衛隊員の手を護るために企画開発した手袋「護(MAMORI)」シリーズを2019年秋に発売。災害時などで活躍する自衛隊員は、普段から作業や訓練などに手袋を使用する。開発するに当たり、どのような機能の手袋を必要としているか、実際に自衛隊員にインタビューして開発した商品だ。

 同シリーズは、手の自然な形に近い、3D立体成形によってつくられた手袋。そのためフィット感に優れ、長時間着用していても疲れにくいのが特長だ。手袋カラーには訓練など野外で目立ちにくいオリーブドラブグリーンを採用した。繊維部分は網目が細かく縫い合わせのない独自の13ゲージ・シームレス編み手袋となっている。

 「護(MAMORI)01グリップ」は、手のひらに天然ゴムをコーティングし、やわらかいフィット感を実現。葉脈状の特殊スベリ止め加工を施し、高いグリップ力を実現した。繊維部分には抗菌防臭加工を施しているため、汗くさくなりにくく、細菌の増殖を抑制する。物資の運搬作業や土木建築・倉庫作業、各種訓練などで活躍する。

 「護(MAMORI)02グリップ」は、手のひらにニトリルゴムをコーティングしているので耐油性に優れ、高いすべり止め効果を発揮する。従来の発泡ニトリルゴムコーティングの背抜き手袋に比べ、耐摩耗性に優れている。手のひらコーティング部分には、独自のS‐press仕上げを採用した。発泡樹脂コーティングにより、手のひら部分にも通気性を持たせ、ムレを軽減する。油を用いた車両・機械整備といった、とくに耐久性や操作性が求められるシーンでの着用に適している。

手のひらに天然ゴムをコーティングした「護(MAMORI)01グリップ」。運搬作業などに最適だ(左)手のひらにニトリルゴムをコーティ
ングした「護(MAMORI)02グリップ」。耐油性に優れているので、車両・機械整備に向いている(右)

特長や使用シーンを訴求した販促物で認知を拡大

フィット感に優れているため細かい作業も快適

 「護(MAMORI)」シリーズを実際に使用した自衛隊員からは「フィット感・すべり止め効果が高い」「自衛隊らしいカラー」「訓練の場でも使いやすい」といった声が寄せられ、好評となっている。

 発売当初は自衛隊駐屯地の売店限定で発売していた商品だが、昨年3月からHCやワークショップなどでも販売を開始。自衛隊員にとっては購入場所の選択肢が増えて、買い求めやすくなるのはもちろん、サバイバルゲームなどを楽しむ人からも好評で、高い品質を求める一般ユーザーからも支持を集めている。

 自衛隊員が実際に使用している手袋ということもあり、好調な出足となっている。店頭ではそれぞれの商品特長をわかりやすく訴求した販促物のほか、実際に自衛隊が使用しているシーンの写真でアピール。今後、認知を広げてさらに売上アップを図っていく考えだ。