低カロリー甘味料市場、コロナ禍で内食生活が浸透し、間口・奥行きともに拡大

山田陽美(ライター)
Pocket

使い方提案が進み日常使いが浸透

 形状タイプ別では、料理や冷たい飲み物にも使いやすい液状タイプが好調。溶けやすいため、時短調理にもつながると好評だ。液状タイプでトップシェアの味の素「パルスイート®カロリーゼロ液体タイプ」は、神木隆之介さんを起用したテレビCMを投下。料理やお菓子づくりに活用することを継続して訴求している。またブランドサイトでは、「パルスイート®」を使ったヘルシースイーツやヘルシー朝ごはん、食べジャムなどのレシピ提案で使用頻度アップを図っている。

 浅田飴の「シュガーカットゼロ」は、ぶどう糖を原料とするエリスリトールに、砂糖からつくられる高甘味度甘味料のスクラロースが原料でカロリーゼロとなっている。また、エリスリトールにラカンカエキス、ステビアを組み合わせたカロリーゼロ、糖類ゼロ、植物由来の甘味料「シュガーカットナチュレ」も展開している。

 顆粒タイプでは、サラヤの自然派甘味料「ラカントS顆粒」が市場をリード。有名パティシエや人気モデル、ユーチューバーなどにもファンが多く、SNSを通して若年ファンも取り込んでいる。

 三井製糖では、多様化するニーズに対応して、さまざまな商品を展開。半分の使用量で砂糖のおいしさそのままの上白糖を主原料に、高甘味度甘味料をプラスした「1/2上白糖」や、カロリーゼロ、糖質ゼロの「おいしくってカロリーゼロ」、砂糖から生まれたパラチニットを主原料とした甘味料「パラチニットスイート」などを品揃え。あらゆるニーズに対応している。

 低カロリー甘味料は原料や使い方、味わいもさまざまなので、味の好みや生活スタイルにあわせた売場提案をしていくことが重要だ。

 

1 2

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態