乳酸菌関連商品、コロナ対策のひとつとして注目低調だったヨーグルトが大幅伸長!
実際、緊急事態宣言下の4月に着目し、ヨーグルトにフォーカスした売上ランキングをみると、第1位の森永乳業の「トリプルヨーグルトドリンクタイプ」の金額前年比は脅威の795.96%という大幅伸長を遂げている。2位の同じく「トリプルヨーグルト」も同622.4%を達成。3位以下も従来では考えられないような伸び率を示している。ヨーグルトは長らく前年並み、ともすれば微減傾向が続いていただけに、いかに感染症から身を守り、健やかに暮らすために、需要が上がったかが容易に推測できる。
「ヤクルト」が健闘するもランキングはヨーグルト中心
20年7月の売上ランキングをみると、2位、5位、11位の「ヤクルト」を除いてすべてヨーグルト商品というのが興味深い。明治の「ブルガリア」を筆頭に、同じく明治の「R- 1」や雪印メグミルクの「ナチュレ恵」など定番ブランドが並ぶ。TVや新聞などで「免疫力を高めよう」という情報が盛んに流れ、その具体策としてヨーグルトの喫食が進んだたことがよくわかる。逆に言えば、そうしたなかでもヤクルトがランクインしたのは、「ヤクルト=乳酸菌飲料」ということが消費者の間に根付いているということであり、ロングセラーブランドならではの強みがうかがえる。
とかくヨーグルトに注目しがちだが、乳酸菌をキーワードにした商品は近年増加傾向にある。売上はまだまだ小さいが、チョコレートやかまぼこなど多岐にわたる。こうした商品が次々と登場するのも、高まる健康意識の現れといえるだろう。
以降、2つのカテゴリーについては、10/23以降、公開します。
・糖質オフ・ゼロ系ビール類 10/21公開
・プロテイン訴求商品 10/23
・糖質オフ商品(加工食品) 10/24
健康・機能性市場トレンド2020秋・冬 の新着記事
-
2020/10/24
糖質オフ商品(加工食品)、シリアル類の需要拡大が後押し市場は前期比プラスで好調 -
2020/10/23
プロテイン訴求商品、市場は引き続き前年超えで伸長新商品登場で今後も期待大! -
2020/10/22
乳酸菌関連商品、コロナ対策のひとつとして注目低調だったヨーグルトが大幅伸長! -
2020/10/21
糖質オフ・ゼロ系ビール類、コロナ禍での“自粛太り”で支持を獲得
不調が続いた市場は回復の兆しも
この特集の一覧はこちら [4記事]
関連記事ランキング
- 2024-10-23スンドゥブ市場、韓国ブームを背景に好調に推移、喫食経験率アップが目標
- 2024-11-09卸オリジナル商品市場、トレンドを取り入れた付加価値の高い商品開発が加速
- 2024-10-22おせち市場、「おせちのカジュアル化」も追い風に、販売機会の拡大で市場はますます好調!
- 2024-10-22機能性ヨーグルト、24年度上期の市場は厳しい状況、機能訴求で市場回復を図る
- 2024-11-12シチュー市場、秋冬の煮込み料理の定番アレンジメニュー提案でトライアル促進へ
- 2024-10-09シリアル市場、健康志向を背景に需要拡大 グラノーラ・コーンフレークが好調に推移
- 2024-10-21健康・機能性市場トレンド2024 秋・冬
- 2024-11-11低カロリー甘味料市場、ライトユーザーの離脱が目立ち厳しい状況が続く
- 2024-10-21朝食に菓子・デザートが増加!?長期的なトレンドの変化を探る
- 2024-11-11即席麺市場、秋冬の需要期に向けて各社からこだわりの新商品が続々登場