亀田製菓、ハーブの香りと軽い食感でリラックスタイムを演出「玄米ちっぷパリッカ ハーブソルト味」=2020年秋冬 注目マーケティングトレンド

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2020年秋冬マーケットトレンド

亀田製菓では、30~40代女性をターゲットにしたハーブの香り豊かな、チップスタイプの「玄米ちっぷパリッカ ハーブソルト味」を8月31日に新発売。将来の米菓ユーザーを獲得し、市場の活性化を図っていく考えだ。

味や食感、デザインなど既存米菓の枠を超えたチップス商品

亀田製菓のマーケティング戦略部の方々と「玄米ちっぷパリッカ ハーブソルト味」

 堅調に伸長を続ける米菓市場だが、メインユーザーは50代以上の女性で、40代以下の喫食頻度が低いことから、亀田製菓では30~40代をメインターゲットにした商品開発に着手。30~40代女性が菓子に対して何を求めているのか調査したところ、「リラックス」や「癒し」といった情緒的価値を求めていることがわかった。

 そこで同社では味や食感、包装形態、デザインなど、既存商品にはない新しいチップスタイプの商品を開発した。それが「玄米ちっぷパリッカ ハーブソルト味」だ。

 生地に焙煎玄米粉やおからパウダーを練り込みながら、米菓技術を用いて薄く延ばし、スナックのような軽い食感を実現。熱風を吹きかけ、表面を焼き、高温の油にサッと通して軽くフライすることで、カロリーを抑制しながらパリパリした食感の香ばしく食欲そそる風味に仕上げた。形状は女性がつまんでひとくちで食べられるサイズにした。

 味わいにもこだわり、料理の香りづけなどにもよく利用されるオレガノ・タイム・セロリシードの3種のさわやかでクセのないハーブをブレンド。開けた瞬間に広がるハーブの香りによりリラックス効果が得られそうだ。

 「仕事に家事、子育てに忙しい30~40代女性がお菓子を食べるのは、家事の合間や自分の時間。そうした時間に食べやすいよう個包装にしました。食べ過ぎ防止にもなりますし、1個包装あたり46kcalなので、罪悪感なく食べられます」(マーケティング戦略部 新市場創造チーム マネージャー 岡田 裕美子氏)

 パッケージも従来の米菓にはない女性の目を引くデザインに仕上げた。「リラックスタイムには自分の好きなものに囲まれたいという気持ちがあります。情報過多なパッケージがストレスにならないように、女性の普段の生活に寄り添えるシンプルで心地よいデザインにしました」(マーケティング戦略部 デザインチーム 長谷川 咲氏)

お酒のおつまみやレモン系ドリンクと相性抜群

 パリパリとスナック感覚で食べられる『パリッカ』は、実際に食べてもらうことでそのおいしさが伝わるため、一部店頭でのサンプリングを予定している。また、ワインなどのお酒のおつまみとしても相性がよいことから、11月のボジョレーヌーボー解禁日に合わせてワインと提案する。そのほか、レモンティーやレモンチューハイなど、レモン系のドリンクとの相性もよいことから、売場で訴求していく。

 「当社の『亀田の柿の種』をサラダやお茶漬けのトッピングとして提案し、野菜売場でクロス展開を行い、相乗効果で売上がアップしたという事例もあります。『パリッカ』でもお酒売場やドリンク売場での関連販売を強化したいと思います」(マーケティング戦略部 新市場創造チーム マネージャー 歴舎 直輝氏)

 将来の米菓ユーザーである30~40代女性にアプローチする新商品の投入で、継続的な市場の活性化を図っていく考えだ。

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