セブン-イレブン、「冷たい麺」でローカライズ強化の思惑とは

取材・文:阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

地域ごとの嗜好や食文化に合わせた商品を展開

 以下、各地区の注目商品を一部紹介しよう。

北関東地区

 北関東では、群馬県発祥の郷土料理「ひもかわうどん」を再現した「冷やしぶっかけひもかわ群馬県産小麦使用麺」(486円 以下、税込)を販売する。群馬県産小麦3種を配合し、もちもちとした食感に仕上げた。具材には天ぷら、椎茸煮、かまぼこ、薬味などを添えている。

天ぷらは麺に合わせて小ぶりに設計。つゆは鰹節・昆布・鯖節の3種をブレンド

甲信越・北陸地区

 甲信越・北陸地区では、山梨県富士吉田市のご当地うどん「吉田のうどん」をイメージした富士吉田名物 吉田のうどん冷やしたぬき」(486円)を販売する。つゆには5種類のだしを使用し、キャベツ・油揚げ・天かすなどをトッピングしている。

「すりだね」という辛味調味料を加え、味の変化を楽しめる。同商品は、山梨県の学生と共同開発したものだ

関西地区

 関西地区では、だしにこだわった「出汁の旨み広がる冷やかけみぞれうどん」(453円)を販売する。麺は滋賀県産小麦「アミンチ」を100%使用している。

昆布・鯖節・小魚節をベースに、薄口醤油で仕上げた

 

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取材・文

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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