働く人の平日ランチ事情 小売店での購入額は増加 平均予算は597円
リクルートの飲食に関する調査・研究機関である『ホットペッパーグルメ外食総研』では、2024年3月に平日のランチの実態について消費者アンケートを実施し、うち、有職者のランチについて集計を行った。2020年から経年で調査を行っている内食・中食・外食にまたがる最新のランチ動向を解説する。
最多回答は「内食」も
2年連続減少
有職者(職業が「公務員」「経営者・役員」「会社員」「自営業」「自由業」の方)の平日のランチの食べ方については、最多回答は4年連続で「自炊、または家族等が作った食事」で31.1%だった(図1)。コロナ禍に2年連続で増加した後、2年連続で減少している。
次いで2位が「小売店や飲食店で購入した食事」で20.4%、3位が「自分、または家族等が作った弁当」で19.2%、4位が「社食、学食」で8.5%、5位が「外食店内での食事」で7.8%と、順位は前年と変わらない。
トップ5で構成比が前年から増加したのは、2年連続の増加となる「社食、学食」(前年8.2%)のみだった。性年代別では、「小売店や飲食店で購入した食事」が多いのは30・40代男性で、それぞれ23.1%、24.0%となっている。
図表1について ※月曜日~金曜日の各回答を積み上げ、さらに同じランチの内容を統合して再集計
※「外食店内での食事」:2021年までは「飲食店で外食」
中食もマイナス
外食はプラス傾向に
次に、1年前と比べてランチで増えている食べ方を聞いた(以下数値はすべて「増えた」と「やや増えた」の回答者の合計値)。すると、「自炊、または家族等が作った食事・弁当」(21.0%)が4年連続で最多であったが、内食(自炊)と中食のすべての食べ方が前年比でマイナスとなっている。
逆に外食の3つの食べ方では、「外食店内での食事」(12.4%)を筆頭に、「社食・学食」「小売店でその場でイートイン」も前年比でプラスとなっている。
性年代別では、20代男女、30代女性で「自炊、または家族等が作った食事・弁当」の割合が高かった。また、20代男性では「社食・学食で食べる」(11.2%)、「小売店で購入したものをその場でイートイン」(10.0%)が、20代女性では「外食店内での食事」(19.1%)が他の性年代より顕著に高い傾向だ。
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