パスタ&パスタソース市場、簡便性が高く一食完結型メニューがテレワークのランチとして需要増
簡便性の高いあえるタイプが市場をリード
粉末・ペーストのパスタソースの期間通算の金額PIは、1133円で対前年同期比4.8%増。レトルトソースの期間通算の金額PIは1813円で同6.8%増となった。パスタソースもパスタと同様に金額PIでは堅調な推移となった。6月の金額PIが高いのは、TVの情報番組で日清製粉ウェルナの「マ・マー」ブランドのパスタソースが取り上げられたことが需要拡大につながっている。とくに、ゆでたパスタと炒めるだけの「マ・マー 具入りケチャッピーナポリタン」は、大きく伸長した。簡便性と汎用性の高さでファミリー層から支持されている。
パスタソースのなかでも簡便ニーズに対応した「あえるタイプ」が市場を牽引。テレワークの時間をかけられないランチなどに、早ゆでスパゲティとあえるパスタソースを活用するケースが増えているようだ。定番のメニューだけでなく、バリエーションが広がっており、付加価値タイプなども登場している。
また、個食ニーズに対応したレトルトソースも好調。日清製粉ウェルナの「青の洞窟Piccolino」シリーズは、袋のままでの電子レンジ調理が可能になり、内容量を120gに設定。従来品では多いと感じる女性やシニア層などをターゲットに訴求している。パスタソースは簡便性に加え、「ちょっと贅沢な気分が味わえる」付加価値商品を求める人が増えており、今後さらにニーズの多様化が進むことが予想される。