2020年代はマーケティングが激変!キーワード7つの「香り2.0」に乗り遅れるな!
20年代の香りマーケティング7大キーワード!
渡辺氏は、講演の締めくくりとして、2020年代「香り」にまつわる、次の7つのキーワードをあげた。
(1)「分香」:香りは、人によって好みが分かれるし、化学物質過敏症の人もいる。安易に、一人の好みで香りを決めてしまわないことが重要。
(2)「見える化」:香りのする場所には芳香マークをつけたり、においセンサを設置したり、たとえば広大な商業施設ではエリアごとの香りを「香りマップ」にするのも効果的。
(3)「伝える化」:プライバシーポリシー同様に、センツポリシーを掲げる施設が増えていく。伝わる言葉(たとえば「ヨセミテの香り」)にしたり、香りのストーリーを構築しておくことが重要。
(4)「差別化」:他社とのポジショニングの違いを明らかにするために、香りの演出で差をつける。
(5)「国際化」:香りの演出により、インバウンド客を店内に惹きつけることも可能。とくに中国人は「ジャスミン」、ニューヨーカーは「バニラ」を好む。日本人が親しむ畳(イグサ)の臭いは、英国人が嫌うなど。
(6)「変化」:不特定多数を意識して体臭を消そうとする人もいれば、多くの人がくさいと思う臭いが集客につながることもある。「パルコのにおい展」(https://nioiten.jp/)では、くさいものの展示に人だかりができているという。
(7)「進化」:たとえば、IoT(モノのインターネット)の機能を備えた次世代のルームディフューザー「Scentee Machina(センティーマキナ)」(https://scentee-machina.jp/)は、それぞれのシーンに合せ、14種類の香りをスマートフォンから切り替えることができるが、こうしたテクノロジーが、スマホアプリを通じて、簡単に手に入るようになっている。