ラッピングフィルム市場、保存ニーズの高まりによりラップの使用頻度がアップ
ラップのさまざまな活用方法を訴求
食材の保存や調理を中心に使われているラップ。各社のホームページでは、野菜や肉、魚、ご飯など食材ごとの冷凍保存の仕方や解凍のコツなど、ラップの活用方法を紹介している。冷凍保存することで食品廃棄を減らすこともできる。また、おにぎりや具材をたくさん使ったボリュームサンドイッチなど、ラップを使うことで衛生的に簡単に包める。
さらに、ラップは災害時にも役立つ。食器にラップを敷いて食事をすれば汚れないので節水になる。手にラップを巻き付ければ使い捨ての手袋になる。生ごみやおむつなどのニオイが気になるごみを包めば、ニオイ漏れが抑えられる。食品保存だけでなく、非常時の持ち出し袋の中にラップを1本入れておけばさまざまな用途で使えそうだ。
原油価格の高騰や物流コストの上昇などで、ラップの値上げが予定されているが、生活必需品として浸透しているため、引き続き安定した需要が予想されている。