ごま油市場、活用シーンが広がり、22年も引き続き堅調な拡大が続く
高品質商品や環境配慮型商品など、こだわり商品が続々
コロナ禍により家庭内調理が増えたことで、ちょっといいものを使いたい、というニーズが高まっており、竹本油脂の「マルホン胡麻油」は、新規ユーザーを獲得して好調に推移している。同シリーズは、化学溶剤による抽出をせず、高い圧力だけで搾油を行う昔ながらの圧搾製法で手間ひまかけてつくられた高品質のごま油だ。テレビCMの投下やキャンペーンなどで認知を広げ、トライアル獲得につなげている。今年の春には、唐辛子を純正胡麻油でじっくり煮出したラー油「ごま油屋のラー油」を新発売。香ばしいごまの香りとすっきりとした辛味が特長だ。
一方、J-オイルミルズでは、紙パックを採用した環境配慮型の「AJINOMOTO純正ごま油」500g紙パックを展開している。容器をプラスチックボトルからFSC認証の紙パックにすることで、従来の同容量帯容器と比較して約60%のプラスチック使用量削減を実現した。環境配慮型商品は他のカテゴリーでも増えており、ユーザーからの関心も高くなっている。
ごま油は焙煎方法や原料で味わいや風味が異なる。一般的な純正ごま油のほか、価格的に手ごろな調合ごま油、香りがないので普段使いしやすい太白ごま油、黒ごまを使った黒ごま油などがラインアップされている。店頭ではPOPなどを使用してそれぞれの特徴や使い分けを訴求することで、新規ユーザーを獲得し、さらに市場を活性化していきたいところだ。