食用油市場、計4回の価格改定の中、金額ベースで過去最大の市場規模を更新
調味料感覚で使える風味油が拡大傾向
サプリメントのように毎日の摂取を推奨するプレミアムオイルは、金額ベースで対前年同期比21%減、物量ベースで同19.5%減。金額ベースの主な内訳は、しそ・えごま油が同25.8%減、アマニ油が同21.7%減、MCTオイルが0.8%減。消化吸収がよく、エネルギーになりやすい中鎖脂肪酸は、スポーツする人や健康・美容に気づかう人から支持され、一般へと広がりはじめている。また、アマニ油市場は縮小トレンドが続いているが、TVなどで取り上げられると跳ねることから、メディアでの露出が市場拡大のポイントといえそうだ。
そのほか、料理の味つけや仕上げにかけたりつけたりする、調味料感覚で使える風味油は金額ベースで同12.2%増、物量ベースで同11.8%増と好調に推移している。油の調味料化が浸透すれば、さらなる拡大が期待できる。
油脂の原料高騰は続いており、昨年に引き続き、今年4月にも価格改定が行われた。食用油をいろいろなかたちで使うトレンドは続いているため、引き続き、使い方が広がる提案が求められている。