シリアル市場、オートミールの人気が市場の成長を牽引!市場参入が加速し、さらなる拡大に期待

堂森 香代(ライター)
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シリアルとシリアルオートミールカテゴリーの金額PI月別推移

メーカーの市場参入が相次ぎ、商品ラインアップも拡充

 オートミールの人気が急上昇していることを受けて、昨年から大手シリアルメーカー各社の市場参入が相次いでいる。

 21年4月には、日本ケロッグが「ケロッグオートミール」を発売。同9月には日清シスコが「日清シスコのホットシリアル」シリーズとして、これまでにない味付きのオートミールやシリアルのようにフレークタイプにした商品など4品を投入した。

 さらに、今年4月、カルビーがオートミールを独自の製法で焼き上げた「ベイクドオーツ」シリーズ2品を発売して市場に参入。各社とも健康価値や調理の簡便さを訴求するほか、食べ方提案にも注力し、オートミール全体の総需要アップをめざす。

 また、今期は商品のバリエーションが広がっている点にも注目したい。今年3月、日本ケロッグは「ケロッグ プロテイン オートミール」を発売した。オリジナルの「ケロッグオートミール」に大豆由来のたんぱく質フレークを加えることにより、白米のごはんと比べて1.5倍量のたんぱく質を含む商品で、大容量サイズも同時発売する。

 6月20日には、日清シスコが「オートミール あじわい苺」を新発売する。同商品は、牛乳をかけるだけで手軽に楽しめるオートミール。人気のいちごフレーバーで、初めてオートミールを食べる人でも親しみやすく、冷たくしても食べられる点を訴求し、春夏の需要を喚起するねらいだ。

 多彩な商品が登場することにより、オートミールの間口を広げるとともに、既存ユーザーの多様なニーズに応えることで、今後もさらなる市場の活性化が期待される。

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