2021年、コロナで最も伸びた業態はスーパーでもドラッグでもなく

松岡 由希子 (フリーランスライター)
ダイヤモンド・チェーンストア編集部 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア)
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1000社ランキング

CVS3社は減収もトップ3を維持

 2021年の日本の小売業売上高ランキング1000社の総売上高は対前年比1.8%減、昨年より約1兆4000億円減少し77兆6401億円だった。08年のリーマンショックの影響から回復し、売上が上昇に転じた11年以降、11年ぶりの減少となった。新型コロナウイルスの感染拡大はあらゆる業界に影響を及ぼしているが、小売業界では業態によって明暗が分かれた。

 売上高ランキング上位の企業を見ると、第1位はセブン-イレブン・ジャパン(東京都:以下、セブン-イレブン)、第2位はファミリーマート(東京都)、第3位はローソン(東京都)と、昨年に引き続き大手コンビニエンスストア(CVS)3社がトップ3を占めることとなった(注 CVSの売上はチェーン全店売上高)。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるオフィス立地店舗の売上減などにより、CVS業態の20年度の業績は落ち込んでおり、3社のチェーン全店売上高はすべて減収という厳しい結果となった。21年度ではCVS各社の売上は回復傾向にあり、21年7月の既存店売上高対前期比は、セブン-イレブンが2.7%増、ファミリーマートが6.5%増、ローソンが4.6%増と、復活の兆しが見え始めている。

 第4~9位までの顔ぶれは

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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