リテールテックJAPAN パナソニックブース
POS接続型マルチ決済端末、電子棚札に注目集まる
店舗オペレーションの効率化に期待が高まる電子棚札
電子棚札が登場してから久しいが、実際に店頭で見るチャンスは少ない。つまり普及していない。その原因として挙げられているのが、従来の液晶タイプでは視野角が狭いことやバックライトによる消費電力が大きく電池交換型の場合、交換頻度が短いためハンドリングが良くないという問題があったためだ。しかしネットワーク接続された電子棚札は、一斉に表示を変えられるメリットがあり、店舗スタッフがいちいち紙の値札を貼りかえる手間が不要になり店舗作業効率の向上につながる。しかも世の中はIoT時代。ネットワークに接続することで、より多くの使い方や利便性向上が期待できる。
パナソニックが展示した電子棚札「G2シリーズ」は、これまでの電子棚札の使いにくさを解消し、より利便性を向上させたのがアピールポイント。
その肝になるのが表示デバイスに液晶ではなく電子ペーパーを採用したこと。「電子ペーパーを使用したことで低消費電力化でき、視野角も広くなった」。給電レールを備えた棚では問題とならないが、一般的な棚の場合は電子棚札にバッテリーを搭載しなければならない。「G2シリーズ」の場合、電池寿命は一般的な使用で5年程度は持つとし、電子棚札自体の交換時期まで事実上、電池交換せずに使用できるという。
また、デザイン面において、「G2シリーズ」はスタイリッシュな薄型デザインを採用しているため、店舗空間に合わせて多彩なカラー展開が可能だ。
店舗オペレーションも効率化できる。LED搭載型の場合、在庫が少なくなってきた商品のLEDを点灯させたり、店舗スタッフが商品を探している時にもLEDが点灯して商品の場所を示したりすることができる。アクティブNFCへの対応や電子棚札に表示された2次元コードを店舗スタッフの端末で読み取って商品情報を表示する機能も備える。
また「G2シリーズ」の温度ワイドレンジモデルは使用可能な温度帯域を-25℃から40℃まで広げたことで、一つの電子棚札で冷凍から冷蔵、常温までカバーできるようになった。従来製品のような使い分けを気にする必要がないという。
電子棚札の普及はこれからだ。「すでに家電量販店で活用し、店舗オペレーションの効率化に貢献している」とし、ブースを訪問する流通関係者も、従来型の不便さを知っているせいか、外観に大きな違いはないものの「G2シリーズ」の機能充実には目を見張る。展示方法も食品スーパーをイメージするなど、次世代型の電子棚札をアピールしていた。
・POS接続型マルチ決済端末
https://sol.panasonic.biz/mobile/jt-r600.html
・電子棚札