「パンテーン」「h&s」を軸に P&Gジャパンが提案するヘアケア市場成長のシナリオ


「パンテーン ミラクルズ うねりリペア」も発売
新セレブリティーにはタレントの二宮和也さんを起用

―続いて今期のマーケティング戦略についてお聞かせください。
小林:今期も引き続き「パンテーン」と「h&s」の2大ブランドに注力し、幅広いニーズにお応えする商品展開で市場をリードしていきます。

―でははじめに「パンテーン」のブランド戦略についてお聞かせください。
小林:まずプレミアムラインの「パンテーン ミラクルズ」については、2024年11月に「うねりコントロール&リペア」シリーズを新発売しました。同品は長年の蓄積ダメージによる『オトナうねり』に着目したシリーズです。
 「パンテーン」のプロビタミン*1 成分とボンドリペア成分が、髪内部の奥深くまで浸透することで、うねりの原因であるヘアボンドを補修するほか、「うるおいユースセラム処方」で、うねりリペア効果が長く続き、過度な水分・湿気から髪を保護します。
 「うねりコントロール&リペア」シリーズは発売以降、メインターゲットとしている大人世代のユーザーからの評価が高く、口コミサイトでも発売以降数カ月にわたってトップ5に入るなど、好調に推移しています。

―24年に行ったベーシックラインのフルリニューアルに関して、手応えはいかがですか?
小林:おかげさまで消費者の方からも高評価をいただいております。中でも洗い流さないトリートメントの「インテンシブヴィタミルク」については容量を125mlにサイズアップした他、ボトルのノズルを改良することで、適切な量が1プッシュで簡単に出せるポンプ設計となっており、ユーザーから満足できる仕上がりを実感できると好評です。
 またインバスのトリートメントのパフォーマンスを実感して頂くため、トリートメント単体での広告も展開しています。こちらはサロンにいらっしゃったお客様に「パンテーン」のトリートメントとはお知らせせずに使用し、仕上がりに満足された後に、「パンテーン」を使っていたことをお伝えし、効果を実感して頂くという、同品のパフォーマンスの高さを訴求する内容になっています。
 トリートメントは、シャンプー、コンディショナーの付属品として考える方もいらっしゃるようですが、実際は仕上がりについて“ポジティブな驚き“を感じて頂ける剤型と認識しています。当社では今後もトリートメントの便益が消費者にしっかりと伝わるようなコミュニケーションを強化していきます。 

―ブランド全体のコミュニケーション施策についてはいかがですか?
小林:25年6月より、「パンテーン」ブランド全体のコミュニケーションの新セレブリティーとして、二宮和也さんを起用しました。同ブランドのセレブリティーとして男性を起用するのは日本市場において初の試みとなります。
 世界的に認められた実力派俳優である二宮さんに「パンテーン・スタイリスト」という形で係わって頂くことにより、「パンテーン」ならではの品質感や世界観を広く発信していきたいと考えています。

パンテーン ミラクルズ2品
長年の蓄積ダメージによる”オトナうねり”に特化した新シリーズ「パンテーン ミラクルズ うねりコントロール&リペア」シリーズ
ベーシックライン 4品
好調に推移する「パンテーン」ベーシックライン。中でもトリートメントはパフォーマンスの高さを訴求している

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