米コンビニ「レーストラック」、ファストフードチェーン買収の深謀
コンビニエンスストアのレーストラック(R a c e T r a c)がファストフードのポットベリー(Potbelly)を、総額5億6600万ドル(849億円:1ドル=150円換算、以下同)で買収すると発表した。
レーストラックはジョージア州に本拠を置く非上場企業で、推定年商は197億ドル(2兆9550億円)、店舗数は832店舗である。屋号はレーストラックとレースウェイの2つを展開しており、前者は直営(591店舗)、後者はフランチャイジング(241店舗)と、使い分けている。
また2023年にガソリンスタンド1200カ所を展開しているガルフオイルを買収し、規模が急拡大している。

店舗数ランクでは15位なのだが、売上高だとおそらく上位に入る規模だろう。ガソリン比率が高いのと、大型店舗が多いのが、店舗数に比して売上高が大きい理由か。ちなみにアメリカの業界誌は売上高ランクをつくらない。おそらく、非上場が多いことと小規模企業が多数存在するので、難しいのだろうと思っている。
一方のポットベリーは
●
この記事をさらに読むと、米国のコンビニ業界がなぜ今、フードサービスを強化するためにM&Aに乗り出しているのかという背景や、今後のコンビニとファストフード業界の競争構造の変化について理解することができます。
鈴木敏仁のアメリカントレンド の新着記事
-
2025/12/04
上半期の売上成長率 200%超 アメリカでも市場席巻する「ラブブ」 -
2025/11/05
米コンビニ「レーストラック」、ファストフードチェーン買収の深謀 -
2025/10/03
米国で「デジタル限定値引き」が規制の方向 背景に “アンフェア意識” -
2025/09/04
ウォルマートが「スーパーエージェント」を始動! AI変革が本格化 -
2025/07/19
アマゾンとウォルマートが「自動化」で得る本当のリターンとは -
2025/06/20
無人店舗が性善説で成り立つ!? 中西部に見た米国小売の“別世界”
この連載の一覧はこちら [55記事]
関連記事ランキング
- 2025-11-07オーケーの売場で痛感した「価値訴求型什器」の重要性
- 2025-11-04セブン&アイとイオン 国内2大流通グループの中間決算を徹底分析!
- 2025-11-07長野県内最大「イオンモール須坂」が開業! イオンスタイルでは非食品の“専門店化”に注力
- 2025-11-05卸オリジナル商品市場、国産原料や健康訴求で差別化、付加価値型オリジナル商品を強化
- 2025-11-04高質スーパー・いちやまマート三科社長が激白!EDLP導入を決断した背景
- 2025-11-06南アフリカ初の「ウォルマート」開業 英国の「アマゾンフレッシュ」閉鎖へ
- 2025-11-06シチュー市場、アレンジメニューやクロスMD提案で、秋冬以外の店頭露出の増加をめざす
- 2025-10-31バロー・ロピア・アルビス・大阪屋……名古屋市内の激戦2エリアの見どころを解説!
- 2025-11-06脱・ルーティン化!青果バイヤーに今求められるスキルとは
- 2025-11-06「街ナカぐらし」に寄り添う!「イオンモール仙台上杉」の館づくりを解剖






前の記事






大手小売との提携で進める、Uber Eatsの日本市場攻略戦略とは