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ウォルマート、8〜10月期の米国事業の既存店は9.2%増、サムズクラブも13.9%増

ウォルマートで買い物をする親子
外出自粛傾向が収まり、来店客数が増加した。クリスマス商品に備えて在庫を11.5%増やした

 米ウォルマートの2021年8〜10月期決算は、米国内の既存店売上高が好調に推移した。新型コロナの感染拡大が一服したことで消費者の外出が増え、来店客が増加した。ウォルマート米国事業の既存店売上高は前年同期比9.2%増、会員制倉庫店のサムズクラブ事業は13.9%増と2ケタの増加を記録した。

 食品の売上げが特に好調だった。インフレ傾向が強まっていることも、売上げ増につながった。英アズダと日本の西友を売却したことで、海外事業の売上高は20.1%減少したものの、会社全体の売上高(サムズクラブの会費収入を含む)は4.3%増の1405億ドル(約16兆円)となった。

 米国内のEC(インターネット通販)売上高は8%増だった。店舗の来店客が増えたことでECは伸び悩んだが、5〜7月期の6%増を上回った。19年8〜10月期との比較では、87%増だった。

 営業利益は0.2%増の57億ドルだった。物流コストの上昇が利益圧迫要因となったが、販売好調で値下げロスが減った。広告事業ウォルマート・コネクトの売上げが3.4倍に増えたことも増益につながった。

 海外事業の売却に伴う損失を計上したことにより、純利益は39.5%減の31億ドルとなった。

 21年11月〜22年1月期の米国事業の既存店売上高は5%前後を見込む。

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