サムズクラブ、ワインの宅配サービス開始、EC専業のDRINKSと組む
米ウォルマートの会員制倉庫店事業部門であるサムズクラブは、ワインの宅配サービスを始めた。サムズクラブのEC(インターネット通販)サイト、またはモバイルアプリで注文すると、倉庫から自宅に直接配送される。
ワインのサブスクリプション(定額課金)サービスなどを展開するアルコールEC専業のDRINKSと組んだ。全米にワイン倉庫と配送ネットワークを持つDRINKSを通じて、商品を届ける。
ワイン宅配サービスは10月8日から開始しており、6本または12本のセット販売のみとなっている。現時点で宅配サービスの対象となっているのはオリジナルブランド「メンバーズ・マーク」のワインのみだが、同ブランドはカリフォルニア産、フランス産、イタリア産など豊富なラインアップを揃えている。セット内容は好みに応じて組み合わせられる。
価格は1本当たり7〜10ドルが中心で、配送料は6本セットが6ドル、12本セットが9ドル。配送対象エリアはカリフォルニア、フロリダ、ニューヨークなど16の州で、2022年から他の州にも広げる。
市場調査会社の米IWSRの推計によると、米国、中国、日本など主要10カ国のアルコール飲料のEC売上高は2020年に前年比42%増加し、240億ドル(約2兆6000億円)となった。新型コロナによる巣ごもり需要が追い風となり、19年の伸び率11%を大きく上回った。