[3日 ロイター] – 米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは、米国外で初となる実店舗を英国で4日に開業する。米国で展開するコンビニ「アマゾンゴー」と同様にセンサーを駆使して自動決済を行うレジなし店舗で、英国限定の食品のプライベートブランドも提供する。
食品販売の海外展開への布石とみられる。新店舗は「アマゾンフレッシュ」と呼ばれ、ロンドン西部イーリング地区にオープンする。
同社は米国でアマゾンゴーを約24店舗、同コンビニの約4倍の広さの食品スーパー「アマゾンゴー・グローサリー」を本社のあるシアトルの近辺で2店舗展開し、カリフォルニア、イリノイ両州では食品スーパー「アマゾンフレッシュ」を10店舗営業しており、食品販売を拡大してきた。
英国の店舗はアマゾンゴーと同じく、買い物客はスマートフォンのアプリをゲートにかざして入店。天井のカメラや陳列棚の重量センサーが、客がカートに入れたり棚に戻す商品を読み取り、店から出れば登録済みのクレジットカードの情報を使って自動決済される仕組み。
新店舗はスーパーのような広さはなく、調理済みの食品や一部の生鮮食品、アマゾン製の機器を提供する。オンラインで注文した商品を受け取ったり返品するためのカウンターも設置している。