カナダのコンビニ大手クシュタールがカルフールに買収提案、1株20ユーロで
カナダのコンビニエンスストア大手アリメンテーション・クシュタール(Alimentation Couche-Tard)は1月13日、フランスの小売業大手カルフールに買収提案を行ったと発表した。
カルフールの株式を1株当たり20ユーロで取得する提案を行った。13日の終値でカルフールの株価は17.54ユーロとなっている。クシュタールは、「現段階で交渉が何らかの合意または取引に至るか定かではない」としている。
クシュタールは、「クシュタール」「サークルK」などの店名でコンビニを展開しており、カナダでは最大手。北米で9261店舗を展開するほか、スウェーデンやフィンランド、アイルランド、ポーランドなどヨーロッパでも2722店舗を持つ(店舗数は2020年10月11日時点)。20年4月期の売上高は541億米ドル(約5兆6000億円)、純利益は23億ドルだった。
一方、カルフールは30カ国以上で約1万2300店舗の総合スーパー(ハイパーマーケット)や食品スーパー、コンビニなどを展開しており、19年12月期の売上高は807億ユーロ(約10兆円)、純利益は13億ユーロだった。
企業規模ではカルフールのほうが大きいが、13日時点の時価総額を比較するとカルフールの141.7億ユーロ(約1兆8000億円)に対して、クシュタールは324.6億ドル(約3兆4000億円)と上回っている。