英テスコ、タイとマレーシア事業の売却手続きを完了、アジアから撤退

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テスコ外観
英小売業最大手のテスコは12月18日、タイとマレーシア事業をタイのチャロン・ポカパン(CP)グループに売却する手続きを完了したと発表した。gettyimages/ilbusca

 英小売業最大手のテスコは12月18日、タイとマレーシア事業をタイのチャロン・ポカパン(CP)グループに売却する手続きを完了したと発表した。売却額は106億ドル(約1兆900億円)。

 同社は3月、タイとマレーシアの事業をCPグループに売却することで合意したことを明らかにしていた。テスコは1998年にタイに進出。スーパーマーケットの「テスコ・ロータス」などを展開しており、2019年2月期の売上高は41億ポンド(約5500億円)、店舗数は1967店舗だった。一方、マレーシアでは02年に合弁事業を開始。19年2月期の売上高は8億ポンド、店舗数は68店舗だった。

 売却額にはアジア事業の負債も含まれており、売却によってテスコが得る現金は約80億ポンドとなる。このうち、50億ポンドは特別配当として株主に還元する。

 同社は20年2月、中国合弁会社ゲインランド(Gain Land)の保有株式20%を合弁相手である中国国有企業のチャイナ・リソーシズ・エンタープライズ(華潤創業)に売却し、中国市場から徹底することを表明した。タイとマレーシア事業の売却により、アジアから完全撤退することになる。

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