米ダラーゼネラル、非食品中心の新業態「ポップシェルフ」の展開を開始
米ダラーストア大手のダラーゼネラルは今秋、非食品を中心とした新業態「ポップシェルフ(popshelf)」の展開を始める。都市郊外に住む世帯年収5万〜12万5000ドルの女性を主要ターゲットとし、トレンドやデザインにこだわった商品を取り扱う。ダラーゼネラルは現在、約1万7000店舗を展開しているが、標準店舗とはターゲット層や価格帯が異なる新業態を開発し、出店余地を広げる。
ポップシェルフの店舗面積は9000平方フィート(約840平方メートル)を基本とし、インテリア用品、キッチン用品、ヘアケア・スキンケア用品、清掃用品、パーティー用品、菓子、玩具、小物家電などを取り扱う。全商品の95%は価格が5ドル以下で、ナショナルブランド商品とプライベートブランド商品の両方を販売する。
テネシー州ナッシュビル近郊に2店舗を出店した後、2022年1月末までに30店舗ほどを出店する計画だ。
ダラーゼネラルの標準店舗では、冷蔵・冷凍食品や青果の販売を強化しているが、ポップシェルフは非食品を中心とすることで、標準店舗とのすみ分けを図る。また、ターゲットとする顧客層の年収や商品の価格帯は、標準店舗より高く設定している。
ダラーゼネラルの20年5〜7月期の業績は、前年同期比24.3%増の86億ドル(約9000億円)、営業利益は80.6%増の10億ドル、純利益は84.7%増の7.8億ドルだった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い不要不急の外出を控える動きが続く中、住宅地に近く、短時間で買い物を済ませられるダラーゼネラルの利用が増えている。既存店売上高は18.8%増と好調だった。7月末時点での店舗数は1万6720店舗となった。