[27日 ロイター] – 米紳士服小売りチェーン「メンズ・ウエアハウス」を展開するテーラード・ブランズは27日、新型コロナウイルス危機で売上高が急減する中、早ければ第3・四半期中の破産申請を検討する可能性があると明らかにした。
同社は、流動性低下と利払い不履行を背景に、「継続企業の前提(ゴーイング・コンサーン)」に疑念が生じているとした。
同社は今月、最大500店舗を閉鎖する可能性を示唆したほか、従業員の20%を削減する見通しを発表。また、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の上場維持基準をすでに満たしていない、ともしていた。
時間外取引で、テーラード・ブランズの株価は9%安の54セント。年初来では約86%下落している。
コロナ禍では、多くの衣料品小売り会社が店舗休業や人員の一時帰休を余儀なくされた。テーラード・ブランズは、以前からファスト・ファッション業者との競争で苦戦を強いられおり、コロナ危機で状況がさらに悪化した形だ。