ウォルマート、店舗併設の診療所「ウォルマート・ヘルス」を2カ所開設
米ウォルマートは、店舗併設の診療所「ウォルマート・ヘルス」を6月中に新たに2カ所開設する。17日にジョージア州ローガンビルで3号店を開設したのに続き、24日にはアーカンソー州スプリングデールに小型の新プロトタイプを新設する。
同社は、国民皆保険制度がない米国において、透明性のある低価格で医療サービスを提供することを目的に、ウォルマート・ヘルスの開設を始めた。2019年9月にジョージア州ダラスに1号店をオープン、20年1月には同州カルホーンにあるスーパーセンターの既存店を改装して、ウォルマート・ヘルスを新設した。
ウォルマート・ヘルスには医師や歯科医、診療看護師(ナース・プラクティショナー)、医療技師などが常駐し、初期診療や臨床検査、レントゲン撮影、歯科治療、眼科治療などの医療サービスを提供する。調剤薬局や眼鏡店も併設する。診療や医療相談にかかる費用は、一部の特殊な治療を除いて予約時に患者に知らせる。例えば、初期診療は40ドル、歯科検診は25ドル、眼科検診は55ドルなどとなっている。聴覚検査は無料で受けられる。
米国ではCVSヘルスが、ドラッグストアの「CVSファーマシー」店内とディスカウントストア「ターゲット」の店内薬局において、簡易診療所「ミニットクリニック」を約1100カ所展開している。ウォルマート・ヘルスはミニットクリニックより規模が大きく、提供する医療サービスの幅も広い。
ウォルマートは年内にジョージ州でもう1カ所、ウォルマート・ヘルスを開設する計画だ。