米コストコ、4月の既存店売上高は4.7%減、客数減とガソリン安が影響
米会員制倉庫店最大手のコストコ・ホールセールが発表した4月の既存店売上高は前年同月比4.7%減だった。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため一部の店舗や売り場を閉鎖したことで客数が減ったほか、ガソリンの需要と販売価格が低下したことが響いた。
地域別では、米国が3.3%減、カナダが11.7%減、その他の海外店舗が4.6%減だった。一方で、EC(インターネット通販)売上高は85.7%増と大幅に増えた。
コストコでは、店内のフードコートや眼鏡売り場、写真現像コーナーなどを閉鎖している。また、社会的距離を確保するため入店客数を制限していることもあり、客数が減少した。それ以上に大きく響いたのが、ガソリン安と外出制限に伴うガソリン需要の低下だった。ガソリン販売を除く既存店売上高は全社ベースで0.5%減、米国では横ばいだった。