米国でスーパーフードとして注目集まる昆虫食 三つ星シェフ監修のプロテインバーもスーパーに登場
シアトル・マリナーズ観戦時の名物は“炒ったバッタ”
シアトル・マリナーズの本拠地Tモバイル・パークでは、スパイシーなチリとライムをかけた、炒ったバッタが、2017年から観戦のお供としてベストセラーになっている。このバッタは、シアトルにあるメキシカンレストラン「ポキートス」がスタジアムで販売していて、あまりの人気に販売数に制限を設けることもあった。実際にメキシコのオアハカ州では、バッタは何世紀にも渡って食用として親しまれており、スポーツイベントでのスナックフードとしても人気があるそうだ。
ボストンにあるSix Foods社は、コオロギ粉と豆、米でできたチップスや、クッキーミックス、コオロギ粉を販売している。現在は、全米最大のスーパーマーケットチェーン、クローガーで、このチップス「Chirps」(chirpはコオロギの鳴き声を表す英語)を販売している。ポテトチップスは、アメリカで1番売れているスナック菓子であり、健康志向の高まりにより、タンパク質を多く摂取できるこのChirpsやコオロギ関連製品は、2017年から2018年にかけて収益が2倍に伸びたという。
昆虫を食べることへの抵抗や嫌悪感がある人も多いことは否定できず、これらをどのように軽減するかが、これからの課題でもありそうだ。しかしそれでも昆虫食は世界で多くの企業家が次のビジネスチャンスとして、熱い視線を注いでいる。家畜にとって代わる環境に優しいタンパク源として、昆虫食への期待が高まっている。