英テスコ、競合のアルディと同一価格で販売、購買頻度が高い数百品目
英スーパーマーケット(SM)最大手のテスコは3月5日、消費者の購買頻度が高い食品・日用品のうち数百品目を、ディスカウントストアのアルディ(Aldi)と同一価格で販売するキャンペーン「アルディ・プライス・マッチ」を始めた。
ドイツ発のアルディとリドル(Lidl)の2社は、ハードディスカウンター(小型の食品ディスカウントストア)と呼ばれる業態を展開し、英国のグロサリー(食品・日用品)市場でシェアを拡大している。中でも、アルディはテスコの最大のライバルと目されている。
テスコは店頭とEC(インターネット通販)サイト「テスコ・ドット・コム」の両方で、対象商品に「アルディ・プライス・マッチ」のPOPやキャンペーンロゴを付けて販売している。8日時点で、ECサイトでは300品目余りが対象商品となっている。対象商品にはテスコのプライベートブランド(PB)とナショナルブランドの両方が含まれる。
テスコは、2018年9月からハードディスカウンター対策のための小型店「ジャックス」を出店しており、アルディやリドルと同じように無駄な省いたローコストな店舗で、商品の品揃えを絞って単品大量販売している。
また、19年11月からはサブスクリプション(定額課金)型の会員プログラム「クラブカード・プラス」をスタート。月額7.99ポンド(約1120円)で会員になると、PB商品やテスコ店内での飲食が10%引きになるなどの特典サービスを提供している。