「ウォルマート・ヘルス」の2号店がジョージア州にオープン、低価格診療を提供
米ウォルマートは1月29日、ジョージア州カルホーンに直営の診療所「ウォルマート・ヘルス」をオープンした。既存店のスーパーセンターを改装し、診療所を新設した。ウォルマート・ヘルスは2019年9月にジョージア州ダラスに1号店をオープンしており、今回が2号店となる。
ウォルマート・ヘルスには医師や歯科医、診療看護師(ナース・プラクティショナー)、医療技師などが常駐し、初期診療や臨床検査、レントゲン撮影、歯科治療、眼科治療などの医療サービスを提供する。調剤薬局や眼鏡店も併設する。
ウォルマート・ヘルスの特徴は、医療サービスを透明性のある低価格で提供すること。診療や医療相談にかかる費用を一部の特殊な治療を除いて予約時に患者に知らせる。例えば、初期治療は40ドル、歯科検診は25ドルなどとなっている。
米国では日本のような国民皆保険制度はなく、個人で民間の医療保険に加入する。保険の種類によっては、治療法や処方薬、病院などの選択肢が限られる。一般的に選択肢が多いほど保険料は高くなり、低所得層では未加入者も多い。
ウォルマートでは、地域の複数の医療事業者と連携しながら、ウォルマート・ヘルスを運営する。