ウォルマート、過去2年で9300万トンの温室効果ガス削減、サプライチェーン全体で
米ウォルマートは2018年1月期と19年1月期の2年間に、自社と取引先を含むサプライチェーン全体で9300万トンの温室効果ガス排出量を削減した。5月8日に公表した「2019 ESG(環境・社会・ガバナンス)レポート」で明らかにした。
同社は17年、取引先を巻き込んだ温室効果ガス排出削減プロジェクト「プロジェクト・ギガトン(Project Gigaton)」をスタート、初年度の削減量は2000万トンだった。同プロジェクトは、30年までに10億トンの排出量削減を目指している。
また、ウォルマートは自社の消費電力に占める再生可能エネルギーの割合を25年までに50%以上に引き揚げる目標を掲げているが、19年1月期は28%だった。
廃棄物削減については、売れ残り商品や包材などの廃棄物に占める埋立廃棄物の割合を19%にまで削減した。将来的には、埋立廃棄物をゼロにする方針だ。
一方、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包摂)に関しては、19年1月期末時点で上級管理職に占める女性の比率は31%だった。また、時給が上がった従業員のうち57%が女性だった。