平和堂の2025年度中間決算は増収増益! 北陸エリアでの出店拡大を示唆
北陸で総合スーパー”以外”の出店拡大を検討
「ドミナント戦略を基盤としたHOP経済圏の拡大」にも取り組む。平和堂は24年7月にクーポン配信や電子決済機能を備えた「HEIWADO HOPアプリ」をリリースし、25年7月時点で登録会員数は105万人に達した。アプリを通じた情報発信やワントゥワンマーケティングを実施し、「HOP経済圏」の構築を着実に進めている。
ドミナント戦略としては、新規出店と既存店改装を軸に商圏シェアの拡大を図る。25年2月に「フレンドマート能登川店」(滋賀県東近江市)を改装し、同4月には「フレンドマート八日市妙法寺店」(同)を開業。東近江エリアでの存在感を一段と高めた。
さらに決算発表会見では、北陸エリアへの出店戦略についても言及があった。平松正嗣社長は「北陸エリアではこれまで専門店を出店せず、総合スーパーの『アル・プラザ』のみを展開してきた。現在は『戦艦』のみがある状態で、『軍艦』がなければ成長は難しい。主要都市である金沢市や富山市において、周り(専門店出店の可能性)についても見ていかなければならない」と述べ、食品スーパー「フレンドマート」を含む、総合スーパー以外のフォーマットを展開する可能性があることを示唆した。
25年8月末時点での店舗数は161店舗で、下期は10月31日に「フレンドマート今堅田店」(滋賀県大津市)、冬には愛知県稲沢市の商業施設に「ニッケタウン稲沢店(仮称)」を居抜きで開業する計画である。
平和堂はこれらの重点戦略を下期でも継続し、通期の業績予想では営業収益4560億円(対前期比2.7%増)、営業利益145億円(同2.7%増)、経常利益156億円(同2.6%増)、当期純利益108億円(同6.2%増)を見込む。






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