[ロンドン 16日 ロイター] – 英高級ブランドのバーバリーは16日、既存店売上高が新型コロナウイルス流行前の水準を上回ったと発表した。若年層の新規顧客が増え、トレンチコートやハンドバッグの販売が大幅に拡大した。
6月26日までの13週間の小売収入は86%増の4億7900万ポンド(6億6200万ドル)。既存店売上高は前年同期比90%増で、2年前の水準を1%上回った。
同社は先月、マルコ・ゴベッティ最高経営責任者(CEO)が退任し、イタリアのフェラガモのトップに就任すると発表。バーバリー株は一時10%急落した。
同CEOは「新年度は素晴らしいスタートとなった」とし「当社のコレクションとキャンペーンが、若く豪華な新規顧客を引き寄せており、定価販売が加速している」と述べた。
バーバリーは、デザイナーのリカルド・ティッシ氏が導入した「TB」モノグラムでイメージを刷新。同CEOは「成長と加速の軌道にしっかりと乗っている」とし、増収率を1桁後半にするという中期目標の達成に自信を示した。
地域別では、中国本土と韓国が引き続き大きく伸びており、アジア太平洋の既存店売上高は前年比27%増加した。
米州の既存店売上高は前年比341%急増。2年前との比較でも34%増加した。若年層の新規顧客が増えたという。
一方、欧州は、一部の国で続いているロックダウンの影響や観光客の低迷で、販売は回復しておらず、既存店売上高は2年前との比較で38%減少した。