Jフロント、通期営業利益予想を55億円に引き下げ、従来予想から半減

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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大丸松坂屋百貨店の外観
J.フロント リテイリングは29日、2021年3─8月期の連結業績見通しを下方修正し、40億円の黒字で予想していた営業損益を25億円の赤字に引き下げた。資料写真、2007年9月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 J.フロントリテイリングは6月29日、2022年2月期の連結営業利益(国際会計基準)が55億円になりそうだと発表した。従来予想の110億円に比べて半減する。前期は242億円の赤字だった。

 3度目の緊急事態宣言が発出されたことで、4月下旬以降、傘下の大丸松坂屋百貨店やパルコが休業や営業時間の短縮などを余儀なくされたことが響いた。投資の抑制や経費削減を進めているが、売り上げの落ち込みをカバーできない。

 売上収益は22年2月期通期で3650億円と、従来予想を290億円下回りそうだ。前期に比べれば14.4%の増収となるが、回復の速度は鈍い。純利益は10億円の黒字(前期は261億円の赤字)で、従来予想から30億円の下方修正となる。

 同時に発表した21年3〜5月期の連結業績は、総売上高が前年同期比67.3%増の1906億円、売上収益が16.8%増の740億円、営業損益が38億円の赤字(前年同期は271億円の赤字)、純損益が30億円の赤字(同203億円の赤字)だった。

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