7&iHD、21年2月期の純利益は17%減 新型コロナで特損計上
[東京 8日 ロイター] – セブン&アイ・ホールディングスは8日、2021年2月期の連結営業利益が前期比13.7%減の3663億円になったと発表した。新型コロナウイルスの影響で、主力の国内コンビニや百貨店のそごう・西武が苦戦した。新型コロナ関連を含めて1090億円の特別損失を計上。純利益は同17.8%減の1792億円となった。
営業利益は、今年1月時点の予想3450億円を上回った。IBESのコンセンサス予想では、アナリスト15人による通期営業利益予想の平均は3567億円だった。
国内コンビニのセブンーイレブン・ジャパンの既存店売上高は前年比2.4%減。客単価は8.4%増と伸びたものの、客数が9.9%減と大きく落ち込んだ。新型コロナの影響で都心やオフィス街の店舗が厳しい状況となっている。
同社は、21年第1・四半期としていた米ガソリンスタンド併設型コンビニ「スピードウェイ」買収完了時期が後ずれし、完了時期が未定となっていることを受けて、22年2月期の決算予想と新中期経営計画の公表を見送った。買収完了については、第2・四半期の早い時期を想定しており、その際に、22年2月期予想と新中計を公表する予定。
アナリスト15人による22年2月期通期営業利益予想の平均は4309億円となっている。