バローホールディングス(HD)は11月5日、2021年3月期の連結営業利益が前期比54.7%増の240億円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の長期化で、マスク・除菌関連商品のほか、生鮮食品やDIY・園芸用品などの巣ごもり需要が拡大した。期初に発表した営業利益予想を83億円上回る。
売上高に当たる営業収益は4.7%増の7100億円と、期初予想を200億円上回る見通しだ。上半期(20年4〜9月)の既存店売上高は、スーパーマーケット事業が前年同期比7.1%増、ドラッグストア事業が3.4%増、ホームセンター事業が7.2%増といずれも好調に推移した。
なお、緊急事態宣言発令後に休業要請を受けたスポーツクラブ事業は、第1四半期(4〜6月)に特別損失を計上したが、連結ベースでは営業利益の増加で吸収。21年3月期の連結純利益は期初予想を40億円上回り、前期比69.8%増の110億円を見込む。
バローHDでは業績予想の上方修正に伴って、上半期の配当を前年同期より1円多い1株当たり25円に引き上げる。