米コカ・コーラ、7─9月売上高は予想ほど落ち込まず 株価上昇
[22日 ロイター] – 米飲料大手コカ・コーラが22日発表した第3・四半期決算(9月25日まで)は、新型コロナウイルスの影響で売上高が引き続き減少したものの、市場予想ほど落ち込まなかったほか、利益も予想を上回った。
「自宅向け」の売り上げが底堅く推移したことに加え、レストランなど「自宅外向け」の売り上げも落ち込みが和らぐ中、コカ・コーラやコカ・コーラ・ゼロ シュガーの販売は増加に転じた。
株価は一時2.4%高。
クインシー最高経営責任者(CEO)は「依然として多くの課題が残されてはいるものの、四半期の進捗状況から当社が正しい道を歩んでいると確信している」と述べた。
また「世界的にロックダウン(都市封鎖)措置が導入された状態に戻るとは想定していないが、地域ごとの感染者拡大を受け、限定的な制限措置や事業閉鎖に備えている」と指摘。オンラインや食料品店での炭酸飲料などの購入が増加しているとした。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジョン・ボイラン氏は「新型コロナの影響は少なくとも数四半期続くだろうが、予想以上の進展が見られるだろう」と述べた。
オーガニックセールス(買収・売却や為替相場などの影響を除いた本源的売上高)は6%減少したが、前四半期の26%減からは改善した。
株主に帰属する純利益は33%減の17億4000万ドル。1株利益は0.55ドルと、リフィニティブのアナリスト予想を0.09ドル上回った。
純売上高は9%減の87億ドル。市場予想は83億6000万ドルだった。