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ツルハHD、6〜8月期の営業利益は20%増、新型コロナ関連の需要増続く

札幌市内のツルハドラッグ
ツルハホールディングス(HD)が発表した2020年6〜8月期の連結業績は、売上高が前年同期比7.6%増の2246億円、営業利益が20.1%増の151億円、純利益が4.7%増の91億円だった。(写真は札幌市内のツルハドラッグ)

 ツルハホールディングス(HD)が発表した2020年6〜8月期の連結業績は、売上高が前年同期比7.6%増の2246億円、営業利益が20.1%増の151億円、純利益が4.7%増の91億円だった。食品、日用雑貨を中心に新型コロナウイルス関連の需要増が続いた。

 既存店売上高は5.2%増だった。商品の粗利益率向上で売上総利益率が0.4ポイント向上した一方、販売管理費が0.4ポイント低下し、営業利益の大幅な増加につながった。

 商品部門別の売上高は、インバウンド需要がなくなったことで化粧品が落ち込んだ他、かぜ薬など一般用医薬品が不振だったが、食品が12.3%増、日用雑貨が15.1%増と全体を押し上げた。また、医療用品・介護など「その他」の売上高も28.7%増えた。

 食品においては、委託販売による青果・精肉の取り扱い店舗が前期末に比べて92店舗増の452店舗となった。21年5月期末には630店舗に増やす予定だ。委託販売のため、店舗の作業負担はなく、青果・精肉を取り扱うことで来店頻度の向上につながっている。

 店舗数については、5月28日付けでJR九州ドラッグイレブンを子会社化したことにより206店舗が加わり、国内の直営店舗数は2359店舗(その他、フランチャイズ加盟店4店舗、海外21店舗)となった。

 21年5月期通期の連結業績は、売上高が前期比2.3%増の8600億円、営業利益が0.4%増の452億円、純利益は3.2%減の270億円と従来予想を据え置いた。業績予想には新型コロナ関連の需要を織り込んでおらず、ドラッグイレブンの連結効果も含まない。既存店売上高は上期が0.4%増、下期が0.2%増を前提としている。