バローHD、4〜6月期の営業利益は約2.8倍に、通期予想は据え置き
バローホールディングス(HD)が発表した2020年4〜6月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比11.0%増の1830億円、営業利益が約2.8倍の90億円、純利益は約3.6倍の46億円と大幅な増益となった。
新型コロナウイルスの感染拡大による営業自粛で、スポーツクラブ事業は減益となったが、巣ごもり需要やマスク・除菌関連商品の需要拡大で、スーパーマーケット(SM)事業、ドラッグストア事業、ホームセンター事業の既存店売上高が伸びた。特売を抑えたことで粗利益率の改善も進んだ。
既存店売上高はSM事業が7.6%増、ドラッグストア事業が7.2%増、ホームセンター事業が9.2%増だった。広告宣伝費などの経費支出が減ったこともあり、営業利益はSM事業が約2.3倍の63億円、ドラッグストア事業が36.6%増の11億円、ホームセンター事業が約2.4倍の26億円となった。スポーツクラブ事業は、7億円の営業赤字(前年同期は1000万円の黒字)だった。
4〜6月期は大幅増益となったものの、新型コロナの影響が不透明なことから、通期の業績予想は据え置いた。21年3月期の連結業績は、営業収益が前期比1.8%増の6900億円、営業利益が1.2%増の157億円、純利益が8.1%増の70億円を見込む。