ミニストップ、20年2月期は32億円の営業赤字に、2期連続の赤字に転落
ミニストップは2月18日、2020年2月期の連結営業損益が32億円の赤字になる見通しだと発表した。従来は14億円の黒字を見込んでいたが、2期連続の営業赤字に転落する。国内、海外とも売上高が計画に届かないことが大きな要因。
国内事業の既存店売上高は、第1四半期が計画比で3.1ポイント減、第2四半期が同4.1ポイント減だった。第3四半期以降は計画を上回って推移しているが、第2四半期までの減少を取り戻せなかった。また、今期は低価格戦略によって粗利益率の高い店内加工ファーストフードや米飯デリカの売り上げを伸ばし全体の粗利益率を改善する計画だったが、思ったほど売り上げが伸びなかったほか、タバコの売り上げが増加したことで粗利益率は計画を下回った。このため、国内事業の営業利益は計画を36億円下回る結果となった。
海外事業では、日韓関係の冷え込みに伴って韓国ミニストップの売り上げだけが昨年7月以降、大きく落ち込み、営業利益は計画比で10億円減となった。
20年2月期の連結営業総収入は従来予想を60億円下回り、前期比5.0%減の1950億円、純利益は従来予想を59億5000万円下回り、59億円の赤字(前期は9億1600万円の赤字)となりそうだ。