米小売売上高、12月は0.3%増 3カ月連続プラス
[ワシントン 16日 ロイター] – 米商務省が16日発表した2019年12月の小売売上高は前月比0.3%増で市場予想と一致した。3カ月連続で増加した。家計は自動車以外おおむね購入を増やしており、19年末時点で米経済が緩やかに成長していたことを示す。
11月の小売売上高は0.3%増と、当初発表の0.2%増から上方改定された。12月の前年同月比は5.8%増だった。
自動車とガソリン、建材、食品サービスを除いたコア指数は前月比0.5%増だった。11月は0.1%減少に下方改定された。コア売上高は国内総生産(GDP)の消費支出に最も大きく連動するとされる。
米小売り大手ターゲットやコールズ、JCペニー、メーシーズは来店客の減少で年末商戦期の売り上げが減っていた。
先週発表された12月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が鈍化し、賃金の伸びが前年同月比で3.0%増を下回ったものの、高い貯蓄率や住宅価格の値上がり、好調な株式市場を背景に、11年目に入った過去最長期間の景気拡大が続くことになりそうだ。
米経済の3分の2以上を占める個人消費は第3・四半期に年率で3.2%増だった。第4・四半期は2.5%増かそれ以下に減速すると予想されている。第3・四半期GDPは2.1%増だった。第4・四半期のGDP予想は最大2.5%増となっている。輸入が減少し、貿易赤字が減ることが一因だ。
12月の小売売上高の内訳は、自動車が前月比1.3%減と1月以来の減少率だった。11月は1.5%増加していた。ガソリンスタンドは2.8%増。ガソリンの値上がりを反映した。オンライン小売りは0.2%増。11月は横ばいだった。電子・家電は0.6%、建材は1.4%、衣料は1.6%、家具は0.1%それぞれ増加した。外食は0.2%増えた。運動・娯楽は0.9%増加に転じた。