ツルハホールディングス(HD)が発表した2019年6〜11月期の連結業績は、売上高が前年同期比8.8%増の4164億円、営業利益が15.5%増の237億円と増収増益だった。高粗利のプライベートブランド(PB)商品の販売拡大などが貢献した。
既存店売上高は3.4%増と堅調だった。客数は0.8%減少したが、客単価は4.2%増えた。
ツルハHDは、PB「エムズワン」「メディズワン」の「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」への刷新を進めており、くらしリズムシリーズのアイテム数は417SKU(絶対単品)に拡大、売上高は前年同期に比べて約9倍の54億円に増えた。専売品・限定品を含めた広義のPBの売上高は4.8%増の284億円。粗利益率は45.8%と前年同期に比べて0.8ポイント改善した。
19年1月から中核事業会社のツルハで、LSP(レイバースケジューリングプログラム)の運用を開始し、店長のシフト作成時間が削減されたほか、シフト作成状況が可視化されたことで、人員配置の効率化などが進んだ。
店舗展開については77店舗を新設する一方で47店舗を閉鎖。7月に買収した調剤薬局1店舗を含めて国内の総店舗数は31店舗増の2113店舗となった。
20年5月期の連結業績は、売上高が前期比4.8%増の8200億円、営業利益が4.5%増の437億円と従来予想を据え置いた。