メニュー

ツルハHD、売上高でドラッグ業界トップに、ウエルシアHDを上回る

 ツルハホールディングス(HD)が発表した2019年5月期の連結業績は、売上高が前期比16.2%増の7824億円となり、ウエルシアHDを上回ってドラッグストア業界でトップに立った。

 ツルハHDは18年12月に通期の売上高予想を7436億円から7716億円に引き上げたが、それをさらに100億円以上上回った。既存店売上高が1.5%増と堅調に推移したほか、18年5月にピー・アンド・ディーHD(愛知県春日井市)を子会社化した効果が出た。103店舗の新規出店も寄与した(閉鎖は44店舗)。

 営業利益は4.0%増の418億円で会社予想通り、純利益は0.1%増の248億円と会社予想をやや下回った。

 20年5月期は134店舗の新規出店を計画しており、売上高は4.8%増の8200億円、営業利益は4.5%増の437億円を見込む。一方、ウエルシアHDは20年2月期に9.1%増の8500億円の売上高を見込んでおり、再び順位が入れ替わる可能性がある。また、マツモトキヨシHDとスギHDが、それぞれココカラファインとの経営統合に意欲を示しており、業界首位の座は流動的だ。

ドラッグストア大手の売上高と店舗数

社名(本社所在地) 売上高(億円) 店舗数 決算期
ツルハHD(札幌市) 7,824 2,082 19年5月期
ウエルシアHD(東京都千代田区) 7,791 1,878 19年2月期
コスモス薬品(福岡市) 6,100 993 19年5月期
サンドラッグ(東京都府中市) 5,880 1,147 19年3月期
マツモトキヨシHD(千葉県松戸市) 5,759 1,654 19年3月期
スギHD(愛知県大府市) 4,884 1,190 19年2月期
ココカラファイン(横浜市) 4,005 1,354 19年3月期

※コスモス薬品の売上高は会社予想(店舗数は5月末時点)。店舗数は各社とも国内のみ