セブン&アイ・ホールディングスは1月13日、2022年2月期連結業績予想の上方修正を発表した。売上高に当たる営業収益は従来予想から4130億円引き上げて前期比51.2%増の8兆7220億円、営業利益は200億円の上振れで9.2%増の4000億円とした。
北米を中心とする海外コンビニエンスストア事業が全体の伸びをけん引する。米7-イレブンが同業のスピードウェイを買収した効果もあり、海外コンビニ事業の営業収益は従来予想を4390億円上回り、前期比約2.3倍の5兆1600億円となりそうだ。営業利益は62.2%増の1600億円と、613億円の上振れとなる見通し。
一方、国内の事業は減速気味だ。国内コンビニ事業の営業収益は2.1%増の8770億円と従来予想から140億円下振れ。従来は5.1%増を見込んでいた営業利益は、2.0%減の2291億円と予想を165億円引き下げた。イトーヨーカ堂やヨークベニマルなどのスーパーストア事業も営業収益が従来予想を180億円下回り、営業利益は24.5%減の224億円となりそうだ。
同日発表した2021年3〜11月期の連結決算は、営業収益が前年同期比43.8%増の6兆1494億円、営業利益が6.1%増の3029億円だった。国内コンビニ事業では、セブン-イレブン・ジャパンが既存店売上高0.7%増と微増を確保したものの、粗利益率が0.3ポイント低下、販売管理費の増加を吸収できなかった。この結果、国内コンビニ事業の営業利益は2.7%減の1770億円に下がった。