平和堂、3〜11月期は7.7%の営業増益、単体では減益
平和堂が発表した2021年3〜11月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比0.6%増の3227億円、営業利益が7.7%増の98億円、純利益が14.8%増の72億円だった。
前年に内食需要などが拡大した反動で平和堂単体では減収減益だったが、中国で総合小売業を営む子会社などの業績が回復し、連結ベースでは増収増益を確保した。中国子会社の営業収益は13.1%増の177億円、営業利益は約4.1倍の4億円だった。連結子会社合計では、営業収益は3.9%増の747億円、営業利益は10億円の黒字(前年同期は3億円の赤字)だった。
一方、平和堂単体の営業収益は0.2%減の2855億円、営業利益は7.5%減の89億円となった。商品部門別では、衣料品は2.5%の増収だったが、全体の8割近くを占める食料品の売上高が0.1%の微減、住居関連品は3.2%減だった。
単体の既存店売上高は1.3%減だった。客単価は0.3%増だったが、客数が1.7%減少したことが大きかった。今期は新規出店の計画はなく、9月に1店舗を閉鎖した。21年12月〜22年2月期は3店舗の改装を予定する。
22年2月期通期の連結業績は、営業収益が前期比1.3%増の4450億円、営業利益が17.5%増の165億円、純利益が1.8%増の99億円を見込んでいる。業績予想は変えなかった。