「グリーンビーンズ」の会員が60万人突破! 2030年までに単年度黒字化へ
2種類の自動化ロボットを導入、人手作業の3割を代替へ
誉田CFCでは7月から、2種類の自動化ロボットを本格導入した。稼働が安定すれば、人手作業の約30%を代替できる見込みだ。
アーム型の「オングリッドロボットピック(OGRP)」は、マス目状の商品棚(グリッド)上を走行し、注文に応じてAIが商品の形状や重さを判別。アームで直接ピックし、袋詰めまでを自動で行う。1日当たり約20万点のピッキングが可能で、誉田CFCでは30台を導入。対象商品は約3000品目から始め、今年度中には取扱商品全体(約3万8000品目)のうち約1万品目まで対象を拡大する計画だ。

「オートフレームロード」は、配送直前の注文ボックスを配送用台車に自動で積み込むロボット。画像認識カメラとAIを活用し、ボックスの形状や重さ、台車の状態を把握しながら、最適な位置に効率よく積み込む。積載時には重量バランスや積載効率にも配慮してくれる。
まずは4台導入し、7月上旬は2台を稼働させていた。注文ボックスは最大20kgにもなるため、従来の人手による作業は重労働だった。
今期は会員100万人へ!埼玉県にもエリアを拡大
イオンネクストは、現在約60万人の会員数を、来年2月末までに100万人へ拡大する方針だ。その実現に向け今後は、①オリジナル商品の拡充、②利便性の向上、③配送エリアの拡大の3点に取り組む。
「オリジナル商品」では、「鮮度+」の適用範囲を順次広げており、昨年7月に精肉、今年3月には鮮魚にも展開した。「利便性」では、コスメやヘルス&ビューティー商品の拡充に加え、イオングループの「WAON POINT(ワオンポイント)」での決済や、配送費用のサブスクリプションサービスの開発を予定している。「配送エリア」は今秋、西東京エリアに拡大し、来年2月末までに埼玉県内での営業を開始する。
26年秋には東京都八王子市に「八王子CFC」を新設。冷凍エリアには初めて自動化ロボットを導入する計画だ。27年度には埼玉県宮代町に「久喜宮代CFC」も開設する予定である。また、「スポーク」と呼ばれる中継拠点は6月末時点で9カ所あるが、これを来年2月末までに14カ所へと拡大する。
イオンネクストの野澤知広副社長は「装置産業のため投資が先行するが、メーカーからの広告収入や顧客分析データの提供など、収益化の仕組みも備えている。30年までには単年度黒字化をめざす」と語った。





「グリーンビーンズ」が青果の「鮮度保証」に徹底的してこだわる理由


