「グリーンビーンズ」の会員が60万人突破! 2030年までに単年度黒字化へ
イオンネクスト(千葉市/バラット・ルパーニ社長)の次世代型ネットスーパー「グリーンビーンズ」が2023年7月の営業開始から2年を迎え、登録会員数が60万人を突破した。鮮度保持期間の長い独自商品を中心に、生鮮品の売れ行きが好調だ。今後は首都圏内で営業エリアの拡大を図り、30年までに単年度黒字化をめざす。

平均客単価は1万円以上、リピート率は90%超え
「グリーンビーンズ」は、店頭ではなく物流倉庫で商品を仕分け・出荷する「倉庫出荷型」のネットスーパーだ。現在は千葉市緑区誉田町に構えた大型物流拠点(CFC)から出荷している。
サービスは「選択」「安心」「簡単」の3つの価値提供を軸に設計されている。
「選択」では、3万点以上の商品を扱い、ワンストップショッピングを実現。「安心」は、1週間鮮度保証の「鮮度+(プラス)」や自社社員による配送で支えている。「簡単」についてはウェブアプリから24時間注文が可能で、朝7時から夜11時まで、1時間単位での配送枠を設けている。
営業開始から2年。登録済み顧客数は60万人以上、平均客単価は1万円以上、リピート注文比率は90%を超える。中心顧客は、子育て中の共働き世帯の女性。同客層に限れば客単価は1万5000円以上という。
商品面では、1週間鮮度を保証する「鮮度+」や、食べごろの期間を知らせる「食べごろ+」が好評だ。「鮮度+」は野菜売上の3〜4割を占める。こうした商品がけん引するかたちで、生鮮商品の売上比率は全体の20〜30%と高い。

サービス地域は東京23区、千葉県13市、神奈川県の川崎・横浜エリアにまで広がっている。最も会員数が多いのは東京・世田谷区で、港区や江東区など、「イオン」の実店舗がない、または少ない地域でも多くの支持を集めている。





「グリーンビーンズ」が青果の「鮮度保証」に徹底的してこだわる理由


