出店、デジタル投資、価格政策……ヨークベニマル真船幸夫会長が語る25年の展望

上林 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

新体制の中で、営業と販売の連携強化めざす

―25年3月にイトーヨーカ堂の会長に就任されます。

真船 山本哲也社長とのツートップ体制にもと、現在行っている政策を含め、山本社長主体で取り組んでいくことになる。
 私の役割としては、営業本部管掌の立場として、いままで“縦の関係”だった商品部と販売部を“横の関係”となるように改善を進めていきたい。今までやってきたことを、組織の中にどう浸透させられるか、また、現場をどう勇気づけられるか、これが私に期待されているところだと思う。

 

―総合スーパー(GMS)事業とスーパーマーケット(SM)事業の融合も重要なテーマとなります。

真船 GMSSMの商品政策はやはり違う。しかし、うまく融合させていかないと、先ほど話した部門間の関係を「縦」から「横」に変えられない。商品政策の違いは会社の一体感を阻害させかねない。ここを少しずつでもスムーズにしていければ、会社の歯車が上手く回ってくるのではないか。

 

―来期はどのような1年になるでしょうか。

真船 チャレンジの年と位置付けている。体制も大きく変わり、経営環境は相当難しくなる。来期は「種を植える」フェーズとして、新店はもちろん、既存店にどれだけ力入れられるかがカギになる。また、労働環境・待遇の改善なども進めていく。

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記事執筆者

上林 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

2000年生まれ。埼玉県出身。法政大学文学部英文学科卒業後、地方新聞社の営業職を経て株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。

流通小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部で執筆・編集を行う。

趣味はお笑い鑑賞、音楽鑑賞。一番好きなアーティストは椎名林檎。

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