コメリ、上期減収減益も業績トレンドは右肩上がり 将来的に3000店舗展開をめざす戦略とは

兵藤雄之
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通期業績予想は据え置き、将来的には3000店舗体制へ

 コメリは22年3月期下半期の業績見通しについて、住まい環境改善ニーズは底堅いとみており、下期売上は当初予想(5.2%減)よりも上振れを想定している。22年3月期通期の業績予想は、営業収益3820億円(前期並み/前々期比9.6%増)、営業利益275億円(前期比8.6%減/前々期比48.9%増)、経常利益276億円(同8.4%減/同48.2%増)、当期純利益173億円(同14.6%減/同44.9%増)と、4月27日に公表した通期業績予想を据え置いた。
 下半期は20店舗の出店を計画(パワー7店舗、H&G9店舗、PRO4店舗)。ここ数年来、ホームセンター業界はオーバーストア状態にあると言われているが、同社出店済みの市町村は44.4%(21年9月末時点)に過ぎず、捧社長は「まだまだすき間だらけ。今後3000店舗体制をめざす。とくにいまは、ローコスト出店の条件が整っており、千載一遇のチャンスとみてアクセルを踏んでいく」と強気の姿勢を見せている。海外展開では、年明けにはタイ2号店を出店できる運びだ。

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